高血圧は塩分に注意

厚生労働省の調査によればおよそ日本人の10~12人に一人くらいの割合で高血圧の方がいると言われています。直接高血圧と判断されることはなくても、年々血圧の値が健康診断で高くなっている・・・というような方は少なくないのではないでしょうか?

 

血圧が上がってしまう原因は複合的なもので、ハッキリとした要因がなくても、生活習慣などから結果的に血圧が上がってしまうということが多いと言われています。中でもその要因として挙げられがちなのが塩分のとり過ぎによるものです。

 

一体なぜ塩分をとりすぎると高血圧になってしまうのか、これを防ぐにはどんなことを心掛ければいいのか、そもそも塩分は本当に高血圧に関係しているのか、今回は高血圧と塩分の関係性について迫っていきます。

 

血圧が高めで悩んでいませんか?

血圧はさまざまなことが要因で上昇します。加齢による老化や肥満、ストレスといった事柄も血圧を上昇させる要因となりえます。中には腎臓病などの別の疾患の症状として高血圧が現れることもあります。

 

血圧が高くなると身体に大きな負荷がかかるため、他の別の病気を発症するリスクも高まっていきます。そのため高血圧と診断されたり、血圧が高くなっている傾向にある方は積極的に対策をとる必要性があると言えます。

 

でも具体的にどのような対策をとればいいのか、というのは人によって異なります。なぜなら高血圧の原因自体が人によって異なるからです。

 

腎臓疾患がある方であれば根本的な治療を行うしかありませんし、多くの場合は食生活やストレス、運動不足などの複合的な生活習慣が原因ですが、具体的にどの要因が血圧を大きく変化させているかは人によって異なります。運動をすれば改善される人もいれば、休息をとってよくなる人もいるかもしれません。

 

しかし中でも高血圧の大きな要因となりがちなのが食事です。現代人の乱れがちな食生活は非常に高血圧になりやすいものであると考えられています。

 

特に塩分の過剰な摂取は高血圧を引き起こす要因として第一に考えられるもので、高血圧患者さんであればまず節制を指導される部分でしょう。これは血圧に少し不安を感じ始めてきた人にも言えることで、血圧をコントロールするためにまず気を付けたいのは塩分を摂りすぎないことといっても差し支えないでしょう。

 

高血圧には塩分が密接に関係している?

血圧の変化には体調のほかに摂取した食べ物などの成分が関係することがあります。中でも大きくその数値に変化を与えるのが塩分です。私たちは日常的にさまざまな食べ物を食べています。特に近年は食の多様化に伴い、本当に種々多様な料理や食材を食べる機会に恵まれるようになりました。

 

その一方で食生活が頼ってしまうことによる様々な弊害も現れているように思います。その中のひとつが塩分の過剰摂取による高血圧でしょう。外食やお菓子など、想像を超えた塩分が含まれているものはたくさんあります。その味に慣れてしまうと適量の塩分ではどうしても物足りなく感じてしまい、ついつい多くの塩分を欲するようになってしまうことになります

 

健康な成人の場合は男性で8g、女性で7gが塩分摂取の基準値とされており、高血圧の方はこれを下回る6g程度の塩分が妥当であるとされています。

 

特に日本人は味噌や醤油といった高濃度な塩分を持つ調味料を用いてきたため、塩分の節制は非常に難しい課題であると言われています。事実WHOの定義する世界共通の塩分基準値は5gとされており、日本人の設定した基準値はそれを大きく上回る数値であることがわかります。

 

文化の違いで塩分の基準値は異なりますが、摂りすぎれば毒になることは間違いありません。ではどうして塩分の摂りすぎは高血圧をもたらしてしまうのでしょうか?

塩分が血圧をあげる

塩分が血圧を上昇させるメカニズムはまだ100%明確に解明されているわけではありませんが、一般に塩分をたくさん体内に取り込むと血液の浸透圧を保つために血液中に水分を加えて塩分濃度を一定に保とうとする生理現象が起こります。そうなると血管内を流れている血液そのものの総容量が増えてしまうため、血管にかかる圧力は強くなってしまいます。

 

このメカニズムは塩分と血圧の関係性として比較的昔から考えられていたことでした。しかし近年では血圧と塩分の関係性はより複雑なものであると考えられるようになってきています。

 

塩分と血圧の関係性には二つのタイプがある

実は高血圧の人が塩分を減らしても、血圧が下がらない体質があることが分かってきました。高血圧には食塩感受性高血圧と食塩非感受性高血圧という二種類があり、前者は塩分の影響を強く受けるのに対し、後者はさほど血圧に影響を与えないと言うのです。

 

この二種類はどちらも高血圧ということでは同じ症状ですが、その発症のメカニズムに大きな差があります。

 

食塩感受性高血圧は日頃から多量の塩分をとっているとナトリウムが体内にとりこまれて腎臓で排出されるさいにリミッターがかかってしまい結果的に血液中のナトリウムが減らず、水分が血液に加えられて血圧があがります

 

一方の食塩非感受性高血圧は多量の塩分をとっても基本的に腎臓からスムーズに排出されるため、水分で塩分濃度を薄めなければならないような状況にはなりにくいと言われています。このタイプの場合は食塩以外の食生活やストレス、運動不足といった生活習慣が原因の大半を占めていることが考えられます

 

現在では塩分が高血圧の大きな要因となっている純粋な食塩感受性高血圧は日本人の高血圧患者のおよそ2割ほどで、あとは食塩非感受性高血圧もしくは塩分の摂りすぎとその他の要因が重なって高血圧になっている人であるとも考えられています。

 

もし皆さんが食塩非感受性高血圧なのに減塩しても血圧の数値は思ったよりも変わらないかもしれません。逆に言えば食塩感受性高血圧の体質を持つ人であれば塩分をコントロールすることで劇的に血圧の値を変えることが可能になるかもしれないということです。

 

血圧と塩分は体質によっては必ずしも直接的な影響があるとは言い切れないということが分かってきました。しかし塩分の過剰摂取は血栓やドロドロ血液の原因ともなりえるため、食塩非感受性高血圧の人であっても間接的に塩分が影響を与えていることはありえます。

 

いずれにせよ普段の食生活から過剰な塩分の摂取は控えること、また自分がどのような要因から血圧が上昇するタイプなのかを見極めることも大切なことになるでしょう。

 

塩分を摂り過ぎた時に摂取したいカリウム

最後に塩分を摂りすぎてしまったときに摂りたい栄養素についてお話します。自分がどのようなタイプであっても、余分な塩分が体内に残り続けることはあまりいいことではありませんからね。

塩分を摂り過ぎたなと思ったらカリウムを

カリウムは余分なナトリウムを体外に排出するようサポートしてくれる成分です。結果的に減圧効果もある栄養素として考えられています。特に食塩感受性高血圧の方であればその効果は感じやすいものとなるはずです。

 

カリウムは男性で3000mg、女性で2600mgほどが一日の推奨基準値とされています。カリウムを含む代表的な食材としてはホウレンソウやモロヘイヤ、トマトやキウイなどが挙げられます。

 

塩分と高血圧の関係性はとても複雑

ここまで見てきたように、塩分と高血圧の関係性は想像しているよりも非常に複雑なものです。単純に塩分を減らせば高血圧患者さんのだれもが減圧できるわけではありませんが、多かれ少なかれ塩分をコントロールすることは血圧のコントロールにもつながります。

 

大切なのはバランスの良い食生活。塩分のコントロール、カリウムも適量摂るというのはもちろん、偏りのない食生活を心かげることが血圧の安定にもつながると言えるでしょう。

 

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