高血圧の原因について

日本のみならず、世界中で問題視されている高血圧。年齢を重ねるごとにその病気に悩まされている人も多いですが、その原因は何なのでしょうか。放置しておくと、自覚症状無しに命に直結してしまうような大きな病気を引き起こしてしまいかねない高血圧にならないためにも、その原因を徹底的に解明していきましょう。

1、高血圧とは?

 

健康診断でも必ず測定する血圧ですが、そもそも何を見ているのでしょうか。そして、高血圧の状態とはどのようなことを言っているのでしょうか。また、高血圧になりやすい年代とはどれくらいなのかなど、まずは基本的なことから探っていきましょう。

高血圧のメカニズム

まず、どのような状態のことを高血圧と一般的に示しているのでしょうか。血圧とは、血管の中を血液が通る際にかかる圧力のことです。心臓がポンプのような動きをすることによって、血液は全身を巡っています。心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力を「収縮期血圧(最高血圧)

 

 

 

また、収縮した後、心臓が拡張して圧力が一番低くなる状態を「拡張期血圧(最低血圧)」と呼ばれています。高血圧はこれらの基準値が高くなっている状態です。因みに、収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上が高い値とされています。

高血圧になりやすい年代

恐らく高血圧にかかっている年代のイメージとして、高齢者という方が大半なのではないでしょうか。実際に、男性で50代、女性で60代では5割を超える確率で高血圧になってしまっています。また70代になると男女ともに7割が高血圧となっています。では若い年代はどうなのでしょうか。実は、30歳以上でも4~5割の方が高血圧にかかっているというデータも残っているのです。

どうして高血圧はいけないの?

血圧の上がり下がりを気にされている方が多いですが、どうして高血圧は人間にとってマイナスなのでしょうか。実際に高血圧では特徴のある症状はなく、自覚症状が現れないまま少しずつ血管に高血圧の影響が出てきます。この状態が続くことにより、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞、腎不全、眼底出血などを引き起こしてしまう可能性が高いと言われています。

2、高血圧の90%以上が原因不明

 

では、どのようなことが原因となって、高血圧にかかってしまうのでしょうか。しかしながら、それは現段階で明確に解明されておらず、高血圧の90%以上は明確な原因は不明というのが現状です。現代の医学ではどうして高血圧になってしまうのかに関して明らかにされておらず、大きく2種類に分類されています。

一次性高血圧(本態性高血圧)

特に明らかな異常がないのにも関わらず血圧が高くなってしまう。高血圧と診断されている約9割の方がこのタイプです。血圧を上げる要因は様々ですが、遺伝や生活習慣に起因していると考えられています。これら2つに関しては後程詳しくご紹介します。

二次性高血圧

原因が分かっている1割がこのタイプに当てはまります。これは他の病気や薬が原因となっているため、それを突き止めて治療を行っていくことで症状が改善されていきます。細かく分類すると「腎性高血圧」「内分泌性高血圧」「血管性高血圧」「薬剤誘発性高血圧」に分けられ、根治しやすくなっているのが特徴です。

3、高血圧を招く生活習慣とは?

 

高血圧と診断されている9割が一次性高血圧(本態性高血圧)タイプに分類されているのですが、血圧を上げる要因のひとつとして生活習慣が挙げられます。高血圧だけでなくても、様々な病気を引き起こしてしまう原因となる生活習慣ですが、具体的に何が問題となっているのでしょうか。

肥満

10代、20代の頃は健康的な身体だったのに、年齢を重ねていくごとに運動をする機会も減って体重が増えてしまったという人も多いのではないでしょうか。肥満になってしまうと、身体に大きな負担を掛けてしまうことになりますが、標準体重の人と比べても、酸素消費量が増加してしまいます。それに伴って、心拍出量、循環血液量の増加で血圧が上がってしまうのです。

ストレス

現代社会において、多くの人が避けては通るのが難しいのがストレスですよね。仕事の不安や疲れなどだけでなく、育児や家事、人間関係など悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。それだけで済めばいいものの、疲労が溜まっているにも関わらず、睡眠不足になってしまったりするのは血液を上げてしまう大きな要因です。常にリフレッシュすることを心掛けましょう。

喫煙

中毒にもなり得るタバコですが、身体には様々な害を及ぼしてしまっています。タバコには200種類以上の有害物質が含まれており、他にも50種類以上の発がん物質が含まれています。美容にも大敵と言われており、何よりも様々な病気の原因にもなり得るのです。末梢血管の収縮によって血圧が上昇していくだけでなく、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の危険因子です。

塩分の過剰摂取

高血圧は普段摂っている食事によっても引き起こされてしまいます。すべての食事が原因ではなく、一定の食品が高血圧にとって問題視されているのです。その代表的な例として挙げられるのが、塩分の過剰摂取。塩分を摂ることによって、循環血液量が増加してしまい、その影響で血圧が上がります。とは言え、塩分の摂取を一切断つことは難しいかもしれませんので、高血圧の人は1日6g、そうでない人でも10g以内に抑えましょう。

4、高血圧の原因は遺伝子が関係している?

 

現代の科学技術が発展してきたことによって病気と遺伝の関係性も明るみになってきました。そんな中で高血圧も遺伝の影響によるものと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。まだ、はっきりしたことは分かっていませんが、親から受け継いだ高血圧になりやすい遺伝因子が原因の可能性も高いということが分かっています。

「アンジオテンシノーゲン」とは?

今までにも様々な研究結果が報告されていますが、高血圧の決定的な遺伝子の発見は難しいとされています。しかしながら、「アンジオテンシノーゲン」と呼ばれる血圧の上昇に関与する遺伝子が確認されています。これは塩分による血圧の上昇に関与していると考えられており、この遺伝子を持つ人が過剰に塩分を摂取してしまうことによって高血圧になりやすくなってしまいます。

 

 

 

また、両親のどちらも高血圧にかかっている場合、子どもは50~60%の確率で高血圧になると言われています。両親のいずれかが高血圧の場合には25〜35%、両親ともに高血圧ではない場合には10%未満。この結果を見ても、高血圧は遺伝的要因があるのではないかと言われているのです。

遺伝子的要因は防げる

両親から、直接遺伝として受け継がれるものは、高血圧そのものではなく、「アンジオテンシノーゲン」のような高血圧になりやすい体質です。これに関しては、塩分の過剰摂取さえ気を付けていれば高血圧になる可能性も低くなることが分かりますよね。このように日常生活の中でしっかりと予防をしていけば、遺伝子要因による高血圧は未然に防げるということです。

5、まとめ

 

多くの人が悩まされ続けている高血圧に関して、その原因をご紹介してきましたが、お分かりいただけたでしょうか。はっきりとした原因は解明されていませんが、血圧を上げてしまう要因として生活習慣に起因していることは理解できたのではないでしょうか。生活リズムを整えて、健康的な毎日を送りましょう。

 

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